住まいを雨漏り、水漏れから防ぐ防水の要!シーリング工事(コーキング)
非常に重要なシーリングの役割
シーリング(=コーキング)は、部材と部材のつなぎ目からの漏水を防ぐ非常に重要な枠割を果たします。
雨漏りが発生する確率が高いのが、この部材同士の取り合い箇所です。シーリングは外装全体に使われており、このシーリングの劣化、破損は雨漏り、水漏れに直結するのです。
家の外装を見てみて、シーリングがひび割れていたり、落下していたら、早めのメンテナンスをおススメします。
こんな症状を見つけたら要注意!
シーリング剥離
シーリングが外装材から剥がれた状態です。この隙間から水分が入り、雨漏りや外装材劣化の原因となります。
シーリングのひび
一般的なシーリングの寿命は約10年前後。シーリング材がひび割れていたら、交換時期のサインです。
表面が白くなる
紫外線で、シーリング材が劣化した状態です。洗濯ばさみをずっと放置しておくと白く、もろくなるのと同じです。
一級防水施工技能士だから知っている!シーリング工事へのこだわり
1プライマーはきっちり塗る!
プライマーとは、シーリング材と、壁面との接着性を高めるための下地処理剤です。(接着剤と思ってもらって構いません。)
職人を始めたころは、プライマーを塗らないと、シーリングする意味がないからな!と先輩職人に何度も言われたものです(笑)
とても地味ではありますが、このプライマーをきっちり塗らないと、シーリングの十分な耐久性は引き出せません!
こういう当たり前のところに妥協しないことが、防水工事の一番大切なことなのです。
2木造住宅は2面接着が基本!
木造住宅は、夏の暑さや、冬の寒さで、多少伸び縮みします。ですので、木造住宅の場合は、多少の可動性がある2面接着を基本としています。
しかし、ビルやコンクリート造の建物などは、伸縮が少なくなることから、3面接着にすることが多いです。(構造により、木造住宅でも、3面接着する場合があります。)
この辺は、外壁塗装や、屋根工事などをする際に、ここまで説明する業者は少ないと思いますが、雨漏りを防ぎ、十分な耐久性を引き出すためには非常に重要なポイントです。
3シーリングは打ち直しが基本!
塗装工事をご検討の際、業者から提出されたお見積書のシーリングの箇所が増し打ちになっていたら、要注意です。
長年防水工事を施工してきて、増し打ち程、意味がないものはないと思っています。図を見ていただければわかりますが、増し打ちだと、新しいシーリング材の量も少ないですし、当然劣化もその分早くなります。また、古いコーキングから剥がれてきて、早期剥離の原因にもなります。
多少コストがかかっても、シーリングは家の雨漏りを防ぐ重要な部分です。打ち直しを選択するようにしましょう。
シーリングは、家の防水機能の要です。しかし、塗装工事や屋根工事の際、塗料や屋根材にはこだわっても、シーリングにこだわる方は少ないのではないでしょうか。シーリングにもこだわることが、雨漏りを防ぐ大事なポイントですよ!