千葉県市原市・I様邸｜屋根葺き替え工事(スーパートライ110サンレイ)｜千葉県木更津市の雨漏り修理・防水工事【アクアプルーフ】| 屋根葺き替え、屋根カバー、君津市、袖ケ浦市、市原市、富津市他

お問合せいただいたきっかけ

当社のホームページをご覧になり、お問合せフォームからご連絡くださいました。

I様邸は築33年で、今回が初めてのメンテナンスとのことでした。
「今後、安心して過ごせるように最初の最後のメンテナンスとして屋根を新しくしてほしい」とのご希望でした。

屋根工事は大きく分けて屋根塗装、屋根カバー工法、屋根葺き替え工事の3つで、既存の屋根の状態によって選択できる工事が変わります。

今回提案させていただいた工事は屋根葺き替え工事です。
もともとの屋根を撤去し、新しい屋根に葺き替える工事をいいます。
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足場設置～既存屋根材撤去

まずは職人の安全を確保するため、工事を正確に行うために足場を設置しました。
梯子や脚立で作業するとなると、落下事故などの危険性が高まります。
足場を組むのに1日かかりました。

足場を組んだ翌日、屋根の上の不要なものを1つ1つ撤去していきました。

I様邸の屋根の上には太陽光パネルが設置してありましたが、「もう必要ない」とのことでしたので解体し、処分しました。

太陽光パネルを工事後、再度使う場合には、こちらで手をかけてしまうと保証や保険の対象にならなくなるケースがあるので、その際には十分に確認する必要があります。

続いて棟部分を解体しました。
棟(むね)とは、屋根の一番頂上にある瓦や板金のことを指します。

丸瓦と熨斗瓦で計5段積まれており、33年もの長い間お住まいの頂上を守っていました。
瓦の下には葺き土と、部材の破片などが大量に入っていました。

棟の解体を終え、平板瓦も1枚ずつ剥がしていきます。
平場には葺き土はありませんが、桟木があり、桟木も全部外していきました。

野地板張り

既存の屋根材を撤去し終え、屋根は既存のルーフィングが見える状態になりました。

屋根というのは大まかに言うと屋根材→ルーフィング(防水シート)→野地板の順に重なっています。
既存ルーフィングはそのまま残し、その上に野地板という屋根の下地を張りました。
つまり、今回の工事では新屋根材→新ルーフィング→新野地板→既存ルーフィング→既存野地板の順に重なるというわけです。

既存のルーフィングの上に12mm厚の野地板を上張りしました。
「野」というのは目に見えないところに用いるという意味、と言われています。
野地板は屋根を被せれば全く見えなくなるので「野」地板と言われているそうです。

ひと昔前は野地板に杉を使っていたのですが、現在は薄い木の繊維を交互に直交させ、プレスして張り合わせた合板を使うことがほとんどです。

屋根の形状が下屋根のない切妻屋根なので、とても施工しやすい形でした。
切妻屋根とは、屋根の最頂部の棟から2つの斜面が地上に向かい、山のような形をしている屋根をいいます。

ルーフィング張り

野地板を張り終えたら軒先水切りを取り付け、その上にルーフィングを張っていきます。
ルーフィングは建物の内部に雨水が侵入しないよう守る、大切な防水シートです。

横200mm、縦150mm以上の重ねを取ってタッカーという大きなホチキスのような工具でルーフィングを留めていきました。
大棟については片側300mmの計600mm以上重なるように張っていきます。

ルーフィングにはアスファルトルーフィング、改質アスファルトルーフィング、透湿ルーフィングなど様々な商品があります。
今回はグレードが高くも丈夫に屋根を守ってくれる改質アスファルトルーフィングを使用しました。
この段階で棟芯に墨出しをしておきます。

桟木打ち

続いて、瓦桟木を打っていきます。
今回使う屋根瓦がM形洋瓦なので縦幅303mm(一尺)ピッチで丁寧に打っていきました。
桟木が緑色なのは腐らないよう、防腐剤を施してあるためです。

屋根本体取り付け

桟木を打ち、屋根本体を取り付けていきます。
今回使用したのは防災M形瓦『スーパートライ110サンレイ』の洋瓦で、お色は銀鱗です。

粘土瓦でありながら、1枚2900gと軽量で、高断熱、遮音性に優れているという特徴があります。
粘土瓦とは、自然素材である粘土と釉薬を高温で焼き上げ、表面をガラス質の被膜で覆った陶器の屋根材のことを指します。

屋根材を噛み合わせる際、下の瓦のハイパーアームが上の瓦をアンダーロックで押さえ込むので台風や強風にも負けない耐風性能を持ちます。

平部には同時に雪止めも設置していきました。
見栄えが悪くならないよう、銀色の雪止め金具を使用しています。

棟部の施工

棟は既存の屋根には付いていなかった強力棟金具をステンレス製の釘で留めていきました。
そこに野縁という木材を流し、強力棟金具と固定していきます。
それらを包み込むよう、白い漆喰を詰めていきました。

漆喰を詰め終わったら最後に七寸丸の棟瓦を積んでいきました。

完工

一通り積み終わったら通りを見て曲がっていないかチェック、細かなところも問題ないかチェック。
写真を撮影してお客さまにもご覧いただき、不明点などないかを確認して足場を解体しました。

屋根が一新され、丈夫になりましたので今後も安心してお過ごしいただけます。
ご依頼くださり、まことにありがとうございました(^^♪
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