千葉県富津市・A様邸|屋根葺き替え工事・葺き直し工事
施工前
本谷板金の出口が隅棟の中に収まって雨漏りを起こしていました。
施工後
平瓦は葺き直し、奇棟造りの屋根は葺き替えをしました
施工内容 | 屋根工事 |
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使用建材 | 彩(静岡瀝青工業)、ヒランビー220(稲垣商事) |
お問い合わせの経緯
「雨漏りがしているので、調査をお願いしたい」と、当社のホームページのお問合せフォームからご相談くださいました。
ご提案内容
妻下の葺き替え工事と、一部分の葺き直し工事を提案させていただきました。
施工について
千葉県富津市のA様邸にて、屋根葺き替え工事・葺き直し工事を行いました!
雨漏りのお問合せ
「雨漏りがしているので、調査をお願いしたい」と、当社のホームページのお問合せフォームからご相談くださいました。
雨漏りというのは放置すればするほど被害はどんどん広がり、補修費用も高くなっていきます。
放っておいても直るものではないので、早めの対処が必要です。
ご連絡を確認し、すぐにお電話で調査の日程を調整させていただきました。
施工前の状態
築年数30年のA様邸は和形瓦での入母屋造り屋根でした。
屋根に上り、隅々まで調査をさせていただきました。
雨漏りの原因は屋根と屋根とがぶつかり合い、双方の屋根に降った雨が合流する『本谷板金』の出口が隅棟の中に収まってしまっていました。
この状態だと、ゲリラ豪雨や台風で大雨が降った際に本谷板金の立ち上げが雨水を飛び越えてしまい、棟の中へ雨水が侵入してしまいます。
もう1つ雨漏りの原因がありました。
谷板金の上で、隅棟と下り棟が接合しているところです。
そこに土埃や腐葉土がつまってしまい、雨水の流れをせき止め、板金から屋根の中へオーバーフローしてしまう状態でした。
この問題を解決するため、下り棟の部分に本谷板金の手前へ鬼瓦を据え、隅棟との縁切りをすることを提案させていただきました。
また、本谷板金の出口のところは日本瓦からガルバリウム鋼板へ葺き替え、その上に本谷板金の出口を出すことで水の流れがスムーズになるとご案内しました。
もう1つ問題があり、下り棟と大棟との接合部に隙間ができてしまっていました。
原因は棟を支えている屋根土の経年劣化によるものと、地震や大型車が通った時の揺れによるものです。
今回は、妻下の葺き替え工事と、一部分の葺き直し工事を行うこととなりました。
屋根・外壁防水点検はコチラ
棟・平瓦の撤去
まずは棟の撤去から行います。
既存の屋根材に経年劣化はそれほど見られなかったので、屋根材を再利用する葺き直し工事をします。
そのため、一枚一枚傷つけないように丁寧に外していきました。
剥がした屋根材は下に降ろさず、屋根の上に足場を作ってその場所に一旦置いていきました。
棟の撤去を終え、続いて平瓦の撤去を行います。
下り棟に雨水が通っていたため、土色が濃くなっていました。
本谷板金・瓦桟木の撤去
棟瓦と平瓦の撤去を終え、本谷板金と瓦桟木を撤去していきました。
桟木(さんぎ)とは、瓦を設置する際に引っかけて固定するための木材です。
瓦桟木は長く雨水が侵入していたことによってボロボロになっていました。
本谷板金と瓦桟木を撤去すると、既存のルーフィングが見えてきました。
屋根というのは二次防水の構造になっています。
一次防水が屋根材で、二次防水がルーフィングです。
屋根材に何かあってもルーフィングが破損していなければ建物内部への雨水の侵入を防ぐことができます。
屋根土と土埃を綺麗に掃除し、下地を作っていきます。
ルーフィングの撤去
既存のルーフィングも撤去していきました。
ルーフィングの下には屋根を支える野地板があります。
野地板というと構造用合板が主流なのですが、以前は杉板が主に用いられていました。
幅が狭いことによって通気が確保されており、湿気による影響を受けにくく、乾燥しやすいからです。
しかし、現在はルーフィングが進歩したことによって杉板の野地板はあまり見かけなくなってきました。
ルーフィング張り・瓦桟木打ち
新しいルーフィングには静岡瀝青工業の彩(いろどり)を張りました。
屋根の下葺き材として長年の実績がある、丈夫なルーフィングです。
シズレキの「彩-いろどり-」についてはコチラ
ルーフィングを張り終えたら、その上に瓦桟木を打っていきます。
瓦の働き幅に合わせ、躯体の垂れ木に釘で固定しました。
瓦桟木が緑色なのは防腐処理がしてあるからです。
更に、瓦桟木にはところどころに水抜きのための凹み加工がしてあります。
ゲリラ豪雨や台風の際、瓦から入った雨水を瓦桟木がせき止めることなく排水ができるのは、その凹みのおかげです。
平瓦葺き直し
瓦桟木を全て打ち終え、次は平瓦の葺き直しです。
瓦の割り付けの目印を付け、それに沿って一枚ずつ平瓦を設置していき、ステンレス釘で固定していきました。
つまりの解消
こちらの写真は下り棟と隅棟が本谷板金の上で接合し、腐葉土などがつまってオーバーフローを起こしていたところです。
下り棟に鬼瓦を据え、本谷板金の手前で棟を止め、雨水がスムーズに流れるようにしました。
これでつまりの問題は解消です。
葺き替え工事
入母屋造りの下部分にあたる、奇棟造りの屋根は日本瓦からガルバリウム鋼板へ葺き替えました。
ガルバリウム鋼板へ葺き替えることで隅棟の高さが抑えられ、上部分の本谷板金の下に棟が入り、雨水の流れがスムーズになりました。
使用したガルバリウム鋼板屋根は稲垣商事のヒランビー220です。
完工
瓦の重厚感とガルバリウム鋼板のスタイリッシュさがマッチして、美しい屋根に仕上がりました。
これで雨漏りの心配はなくなりましたので、安心してお過ごしいただけます。
この度はご依頼いただき、ありがとうございました!
雨漏りのことならアクアプルーフへお任せください。
状況に合わせた適切な施工を提案させていただきます(^_^)/
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